2004年2月アーカイブ

トヨタ、一時金満額回答へ 労組のベア要求見送りを評価 from 朝日新聞 2004.2.25

 過去最高の利益をあげた会社に対し、要求を手控えた「ご褒美」なんですかね。
 すっかり手なずけられとるなあ。労組の組織率が下がるのも当然かも。

しかし

 自分の子供と親が相次いで病気になり、バタバタしているうちにあっという間に1週間が過ぎ・・・
 時間というものはとてもはやく過ぎ去るものだ、というのを痛感しています。

 しかし、揃いも揃って病気とは・・・偶然とはいえしんどいことです。はあ。

 ちょこっと古い話題で恐縮ですが、2月20日に天木直人氏(前駐レバノン全権大使)の講演会に行ってきましたので、その感想をば。

 2月20日?22日に、東京・八丁堀で行われた中央区・平和のための戦争展の中の講演会だったのですが、小さな会場に120名も集まり、なごやかながら賑やかな講演会となりました。

 知り合いからお知らせがあって知ったのですが、今度の金曜日に、前レバノン特命全権大使・天木直人氏の講演会があるそうです。

 天木氏と言えば、政府に「イラク戦争支持は間違い」と注進したところ、レバノン匿名全権大使を解任された(もちろん外務省は、解任を否定(人事異動)していますが)方で、その後、外務相批判、アメリカ批判の著書(「さらば外務省!」「アメリカの不正義」)を発表した方でもあります。
 いずれにしても、イラク戦争にかかわって来た人にはちがいないし、面白そうなので講演を聞きに行こうかと思っています。

 ちなみに、このことを知らせてくれた知り合いによると、中央区・平和のための戦争展というのがあって、その中の企画の一つとして開かれるとのこと。興味がある方は、前記のリンクを参照してください。

 WORLD PEACE NOWのサイトにあったのを見て、かねがね設置したいと思っていた「イラク・ホディー・カウント」をようやく設置しました。
 これは、なかなか報道されないイラク戦争で死亡した民間人の数を推計・公開しているもので、2003年3月のイラク戦争会戦直後に設置されました。

 簡単な概要はこの記事(イラクの民間人死亡者をリアルタイム集計する反戦サイト from 毎日新聞 2003.3.31)を見ていただくとして、結局、どんな戦争でも民間人に多く犠牲者が出るんだな、と感じました。あの湾岸戦争だって、「犠牲者がほとんど出ない戦争」といわれながら、民間人の多くの死傷者が出ていたし。戦争はいったい誰の為になるのか、このカウンターを見るだけでもよくわかります。

 13日の金曜日夜、労組の人から「自衛隊派遣に反対する集会がある」と聞いたので、東京・千駄ヶ谷の明治公園まで行ってきました。
 行ったのはは「守ろう!平和といのち2・13大集会」という集会で、かなり寒かったけど約1万2千人が参加したけっこう大きな集会でした。
 参加していたのは、労組や政党(野党)から市民団体や個人までさまざま。集会後のパレード(もうデモとは言わないのですね)も、めいめい作成したプラカードやら着ぐるみやら張りぼてなどがあり、ちょっと前までのデモとはずいぶん印象が違いました。

ウェブログを始めるな! from ウェブログ@ことのは 2004. 2. 1

 当初「ウェブログ」に全く関心を示さなかった私が、急にウェブログをやるようになったきっかけは2つある。一つはMovable Type というツールを知ったこと、もう一つは、契約しながら長年ほっといていたホスティングサービスが昨年暮に仕様の変更を行って、図らずも自分のドメインでMovable Typeが使える環境が整ったこと、である。

ニッポン外交大丈夫? 専門家はかやの外、まずイラク派遣ありき from 東京新聞 2004.2.10

 この記事を読んで、「さもありなん」と思った人はどれくらいいるだろう? 都合の良いところだけをつまみ食いして「論」を張り、矛盾が出たら開き直ってごり押しするという、自衛隊イラク派遣に至るプロセスを、まさに裏づける内容。小泉内閣というか政府がどんなレベルかを伺わせてくれる良いリポートだと思う。

 しかし、「中東研究の草分け的存在」を始めとした中東研究専門家を無視して「イスラム教徒なのに酒に酔って日本刀で人を傷つけ」る人間を、今回のイラク派遣に当たって「復活」させるという芸当は「見事」としか言いようがないね。
 記事の最後の「外交ゲームで日本は能なし」の下りで紹介されている中東の某外交官氏の言葉が絶品。「困るのはストレートに言っても、その内容すら理解してくれないことだ」。

 「ナニワ金融道」の故青木雄二氏が何かの著書(たしか宮崎学氏との対談)で言ってたっけ。「日本の核武装に反対。だって日本人って『馬鹿』だから」。そしたら宮崎氏が「そう。『ナントカに刃物』だもの」というように返していたなあ。この記事を読んで思い出してしまった。

 今の小泉内閣に自衛隊を使わせるのは、さしずめ「ブッシュに刃物」といった所か。

 真夜中なのにさっそくのトラックバック、ありがとうございます。長く書くつもりはなかったのですが、いろいろ考えているうちに文章は伸びるわ時間はかかるわで、あんな時間のトラックバックになってしまいました。う?ん、文章力をもっとつけなければ。

 今日は長くならないように。

ごまめのつぶやきさんから反論をいただきました。ありがとうございます。
 考えをまとめてられているとのことですが、まずは反論(「イエローリボン・キャンペーン」そのものについての賛否をめぐって)を読まさせていただいて感じたことを書いてみたいと思います。
 前もって改めて明記しておきますが、この議論は、今回のイラクへの自衛隊派遣問題に限っております。

 自己トラックバックです。
 「自衛隊派遣問題」について「政治的中立はありえない」と書いたけど、誤解があるといけないので自己補足します。

 「中立」はありえないが、「現時点で保留する」ことはあると考えます。ホットな情勢のことなので、今すぐ態度を明らかにしなければいけない、などと思いこみがちですが、人が他者に対し結論を出すことを強制することは許されませんから、それこそマイペースで、この問題について考えをまとめればいいことと思います。そして然るべき時に自分の考えを明らかにすることを前提に「保留」することは、ひとつの意思表示として尊重されるものと思っています。

 ふとしたことで、派遣された自衛隊員の無事を祈り、留守家族を支援するというイエローリボン・キャンペーンのサイトに行き着いた。キャンペーンの趣旨として「イラクへの自衛隊派遣に対し、思想的・政治的背景を一切排し、いち同胞として派遣隊員の無事をお祈りし、留守家族を少しでも支援したい。」ということであるらしい。
 いろんな立場をこえて、隊員の無事と留守家族の支援をするということについて、私は基本的に異論はない。ただ一点気になるのは、「思想的・政治的背景を一切排し、いち同胞として」という下りである。この文があることによって、自衛隊派遣に反対することが「隊員とその家族に対して無礼」みたいな論調で非難される可能性がある。そうなると、いろんな立場をこえたキャンペーンが成り立たなくなるのではないかと思うからだ。

 小泉純一郎というヒト。どうも人の意見を聞ける御方ではないようですな。2月2日に、高校生が派遣反対の署名を持ってきた際に、その文面を見ずに「先生はどんな教え方をしているんだ」と文句をつけるぐらいですから。
 
 さらに今日。内閣総理大臣の立場というものを認識しているとも思えない発言を繰り返しております。
派遣違憲と教えるな 首相、教育に口先介入繰り返す
from Yahoo!ニュース - 政治 - 共同通信 2004. 2 .5

 主張の是非はここでは問わないとして、一個人ならばどんな主張を持っていてもよろしいのですが(それでも他者を抹殺するような主張は受け入れられないと思いますが)、それが内閣総理大臣という立場の人の場合、国会での発言は公人としての発言になるから、個人の意見以上の力を持つ(ある意味強制力を伴う)わけです。特定の事項について「先生はちゃんと教えない。こう教えてほしい」などと総理が言えば、どう考えたって「介入」になると思うのだけど。ましてや、この件で言えば、もととなる署名の文書さえ見ていない先の発言に重ねての発言だから、さらに悪質だよね。見てないなら下手な意見は言わなきゃいい、いや言っちゃいけないと思うのです。
 いつまでこんな奴を首相に据えておく気だ、この国は。

 遅くとも2月下旬までには大手チェーンの店頭から牛丼が姿を消す、というので、各メディアがその動向を取り上げている(たとえば、牛丼:迫るXデー 底つく在庫、「安い」「早い」の行方は? from 毎日新聞 2004.1.31 など)。
 その取り上げ方といえば、看板の「牛丼」というメニューを失う各社がどのような対応をしているかということが中心で、中には日本の近代的ファストフードの草分けがなくなると惜しむ論調で報道するテレビもあったりする。アメリカ産の安い牛肉が入ってこなくなったことで、「早くて安くてうまい、庶民の味方」の牛丼が、今後どうなっていくかを、メディア全体で心配しているように見える。

 でもこの問題には、食料自給率が極端に低いこの国の、何かあったときの食料確保という点で、根本的な弱点が明らかになったという側面があることを指摘する報道をほとんど見ていない。カロリーベースでの食糧自給率が5割を下まわる日本は、世界でも有数の食糧輸入大国だが、その食糧輸入がストップした時にどういうことが起きるか。それを端的に示したのが今回のアメリカ牛BSE発生事件事件ではなかったかと思う。

このアーカイブについて

このページには、2004年2月に書かれた記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2004年1月です。

次のアーカイブは2004年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。