今も昔も、国民の要求はいろいろあって多様だったと思うが、政治に反映されてきたのは、多数を握ってきた保守勢力の議員が取り上げた要求が大半であったと思っている。本来なら、主権者たる国民の要求は政治に反映されるべきものであろうが、多数を占める保守系議員の「判断」によって、時期尚早・状況に合わないなどと断じられた要求はいかほどあったろうか。そういう議員の判断によって、長年にわたり国民の要求は「集約」され続けてきたと言える。
しかし近年は、支持政党なし層(無党派層)が大きく増えている中で、議員の判断による要求の集約からこぼれ落ちる「要求」は、飛躍的に増えていると感じている。それを意識してか知らずか、曲がりなりにも国民の意見をどう反映させていくかの議論も多少なりとも目にすることもあるが、根本的な改善につながるとは思えないものが多数ある。
たとえば議員定数の問題だ。