2005年3月アーカイブ

 本日(というか昨日)、ふらっと立ち寄った会社近くの本屋で購入。途中まで読んだが、非常に面白い。
 「在日」という立場から、先の大戦での日本の敗北から始まる日本と朝鮮半島を巡る歴史の変動を書いているが、時々の国際情勢を踏まえながら、日本と韓国・北朝鮮が戦後どのような歩みを進めてきたかを、コンパクトかつ丁寧に書いている。日本と朝鮮半島を巡る戦後の歴史について、あまりに知らないことが多いことに改めて気付かされる。
 たとえば日韓基本条約がどのような経緯を経て締結されたのか、当時の国際情勢も交えて書いてあるが、日本側の事情、韓国側の事情、アメリカの思惑など興味深い事項に触れてあったりしていろいろ考えさせられる。これを読むと、たとえ日本の戦争被害についての個人補償は日韓基本条約で決着済みであったにしても、そうなった経緯には実にいろいろな思惑なり事情があって、単純に「済んだ問題」とは言い切れなくなる。いろいろ教えられる本だ。参考文献をたどっていけば、より深く知識を広げていけると思う。

 「在日 ふたつの祖国への思い」姜尚中著 講談社+α新書 800円 ISBN4-06-272306-9

 地下鉄サリン事件から10年、米英「有志連合」によるイラク侵攻開始から2年。単なる偶然なのだろうけど、3月20日という日の、その附合に今さらながら気付かされた。
 両方の出来事について、もうそんなに時間が経ったのかという感情と、まだそれだけしか経っていないのかという思いが同時にあって、なんだか複雑な気分でもある。

 ただ、このふたつの出来事を並べて考えてみた時に思ったのは、どちらも「不安」に対する反応というか対処として表れてきた出来事ではないかということだ。少なくとも、一人の市民というか住民、国民というレベルから、表面上そう見えるということに過ぎない話だが。

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