2007年7月アーカイブ

 いよいよ07参院選投票日。与党敗北、民主大勝の流れのまま、この日を迎えたようだが、「根本的な政策転換」を求める者としては、いずれにしても大きな変化を期待できるような結果にはならなそうな予感が強くあって、いまひとつ気分がぱっとしない。民主党が大勝ちしたところで、国政における政策転換などまったく期待できないからだ。
 自民党の負け方しだいでは、与野党を巻き込む大々的な政界再編が起こって、年内にも解散総選挙だ!などというウワサも聞くが、その政界再編の動き自体が、おそらくあまり代わり映えしない連中で行われるだろうから、「再編」後の勢力で行われる選挙自体にも、政策転換の期待は持てそうにないと思ってしまう。というか、お手軽ナショナリズムに乗っかった安易な復古主義的「政策転換」の方が実現してしまうかもと、多少のウンザリ感を伴う「予測」をしてしまったりもしている。

 もちろん、政策転換を実現するための投票行動はとる予定だし、そういうスタンスで周りにも呼びかけているし、変えることをあきらめているつもりはない。ただ民主党が一人勝ちしてもあまり変わらないということだけは、04年参院選の結果を見るまでもなくわかっているから、ちょっとウンザリしているだけだ。

 で、結果が出てからでは、ネットの隅っこの愚痴親父のただの負け惜しみになってしまいそうなので、この参院選の結果が出る前に思っていることを言ってしまおうと思う。

 参院選終盤の情勢がほぼ出揃い、異口同音に民主の圧倒的優勢、自民大苦戦と伝えられている。「空気を読む」ことに長けたこの国の国民にとって、安倍内閣の「空気を読めない」振る舞いはあまりに違和感を覚えるものなのだろう。
 さんざんに負担増を押し付けておいて、スローガンが「美しい国」「創り上げたい日本がある」(だったかな?)である。「美しい」という言葉の意味が、受け取る人の価値観によってそれぞれ異なることを想像すらできない、独りよがりのものであることすら気づかない人物が首相では、こうなることは火を見るより明らかだろう。だぶん、こんなどうしようもない政権は早く降りてくれという「空気」、この流れはもう変わるまい。

 で、そういう情勢を受けて考えるのは、自民党に代わる勢力として果たして民主党が妥当なのかということだが、これはもう違うと考えるしかない。それはなぜか。
 2004年の参院選でも民主党は大勝したが、それでいったい何が変わったのか、ということを思い起こせば十分だろう。対案路線とか言って大した「対決」もせずに腰砕けとなり、2005年の総選挙で自民に圧勝を許し、自公政権にいいように振る舞える力を与えてしまったのが、今日の惨状を招いた要因のひとつともいえよう。国民投票法案の採決過程ひとつをとってみてもわかるように、最大野党が与党にまったく対決しきれないから、昨今の情勢に変化を起こしえないと考えるのは当然だと思うがどうだろう。

 この5月6月と大変に忙しく、それにかこつけて更新をサボっているうちに、いつの間にか7月になり、一週間遅れた参議院議員選挙の公示日も来てしまって、時間というものの流れの速さに改めて気づかされていたりする。家に帰るとすぐに寝てしまうような生活をしていたこともあって、時事ニュースなどろくにチェックしてなかったのだが、それでも目や耳に入ってくるニュースの中身、特に政治系のそれには、いい加減うんざりさせられている。

 ナントカ還元水の大臣が自殺したとか、その後任の大臣が架空の事務所費を計上していたのではないかという疑惑や、原爆投下をしょうがないと言ってしまったり、それを相手国の考えを紹介しただけと擁護した「美しい国」症候群のソーリやら、支払いたくないから?掛け金払い込みの記録を消しちゃった年金のことやら、抜け道だらけの政治資金規正法を作った一方で、税額は変わらないとウソを言いつつ、ちゃっかり定率減税を廃止し、住民税も一律にして倍々ゲーム的に増税してしまったり、親や家族のあり方を勝手に決めようとする、まったく余計なちょっかいを出す集団が「教育再生」をノタマッタリ・・・えーとあとまだまだいろいろあったようだけどなんだったっけ?

 まあ、それはともかく。

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