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東京都知事選:最後まで正面切った政策論争を。それが都政転換への流れを生み出す。(3/22追記あり)

 いよいよ都知事選告示が迫ってきました。浅野史郎氏が立候補表明する前後から、石原都政を変えるための議論が少なくないブロガーの間で議論が行われてきたのを見ていて、立場は違えど石原都政を変えたいという思いがやはり強くなっていると感じました。
 ただ、告示目前に至って、どうやら対石原対候補の間での歩み寄りはなされなかったようですね。仕方ありませんが、これはこれである意味当然の帰結ともいえます。

 ということで、この段階で言えることは、2期8年の石原都政でおかしくなってしまったことをどう正していくのか。そのための政策を、各候補が訴え抜いていくことしかないと思います。それをすることを通じて、石原都政を変えたいという人々の思いを掘り起こし、投票行動に結び付けていく。これは、吉田万三候補を支持する人も浅野史郎候補を支持する人にも共通の課題だろうと思います。

東京都知事選:反石原候補の一本化を目指すとしたら

 前のエントリーをあげてから、またあちこちのサイトを見てまわってみましたが、実にいろいろなスタンスから都知事選に対する主張があって、ある程度盛り上がりを感じることができました。みなさん、実に真剣に考えられていることが伺えました。
 とはいえ、実際に街中に出てみると、なかなか知事選の雰囲気は感じられないのが残念なところです。直前になって候補者が続々決まっている(または決まるかも?)こともあってか、候補者ポスターが吉田万三候補のものしか見当たらず、それも4月下旬に予定される区議・市議選や区・市長選の候補者のそれに埋もれるようなありさまで、街中を見回った限りでは本当に都知事選は行われるのだろうか、という錯覚を覚えてしまいそうです。現職の花粉症ポスターは、駅などでそこそこ見かけますが、あれはちょっとずるいですね。花粉症対策にかこつけた選挙運動にしか見えないんですけど。花粉症で困っている方の症状がますます悪くなりそうなシロモノですな、ありゃ(^^;)

 さて目前の都知事選。石原氏三選阻止のため、反石原候補の一本化はなんとかならないのか、という主張をそこかしこに見かけます。といいますか、都知事選に言及しているサイトのほとんどが、その点に触れているように思います。もし、一本化が実現できるなら、今の情勢ではそれに越したことはないと本当に思います。

東京都知事選:石原都政を変えたい人たちへ。ということで「石原知事はスルー!新都知事を選ぼう!キャンペーン」はじめませんか?

 この記事をそいつは帽子だ!のgon様にささげます。

 で、なぜタイトルに「ということで」がついているかは、そいつは帽子だ!さんの夢の保革一騎打ちをご覧ください。

 前のエントリーにもあるように、私は東京都民として、今回の都知事選では吉田万三候補を支持することを明言しました。
 が、一方でせっかく石原知事を交代させたいという人が少なくないのに、肝心要の誰に投票するかで、浅野氏支持と吉田氏支持で分かれてしまっている状況にとても悩ましさを強く感じておりました。筋を通すべきか、それとも「とにかく石原知事を降ろす」という目的のために動くのかということで。浅野氏と吉田氏で協議をして、両氏の政策を合わせる形で候補が一本化できたら良いのにとも思っています。

 そう思いながら、いろいろなサイトを見に行ってめぐり合ったのが、上で紹介したエントリーでした。
 読んでみてまさに目からウロコが取れた思いをしました。要旨は「石原都政がダメと思うなら、正面からガチンコの政策論争をやって、石原そっちのけで浅野vs吉田で都知事選を盛り上げちゃえ!」というもの。至極真っ当です。
 私も「石原氏が霞む位の政策論争を、石原氏以外でやってほしいなあ」と書きましたけど、こういう提案の形でまとめてもらえると、すっきり分かりやすくてとても良いなと思いました。

東京都知事選:浅野氏の「本気」度を測りかねる。私は吉田氏を支持する。

浅野氏が正式出馬表明 都知事選、石原氏と対決色 from 東京新聞 2007. 3. 6
2007年3月6日 出馬表明をいたしました(出馬表明に当たって=PDF/203KB) from 浅野史郎夢らいん 2007. 3. 6

 ついに浅野史郎氏が正式出馬表明。これで主な候補が出揃った形になった。
 一通り浅野氏の政策を読む。骨子ということもあって、内容はいたってシンプル。書かれてある政策について、個別には違和感のない政策もあるが、個人的にすでに支持することを決めている吉田万三候補の政策(吉田万三の「都政改革プラン」)の具体的かつ的確(と私は評価している)な内容と比較すると、上手くはいえないが大事なコアの部分で何か足りないと感じる。出馬に前向きになってから正式の出馬表明まで間がなかったという事情もあろうが、その点についてはおそらくこれから出るであろうより具体的な政策を見るしかないだろう。

 実際、8年にわたる石原都政のおかげで、東京が抱えてしまった問題は実に多岐にわたる。問われているのはそういう都政をどのように転換するかだ。吉田万三氏の政策が膨大になっているのは、その反映であろう。吉田氏の提案する政策のように、抜本的・根本的に都政の政策の方向を変え、社会的弱者(子供や高齢者、低所得者など)が安定した生活を送れるような政治にしていかなければならない。その方向が具体的かつ明瞭に示されていると考えているので、私は吉田万三氏を支持する。

 そして自分が王様と勘違いでもしているかのような石原知事の振る舞いは、いい加減目に余るものがある。なんとしても都知事は変えなくてはならない。
 その点で、私がどうしても気になるのは、今回の都知事選に対する浅野氏陣営の「本気」度である。