『やっぱり自民党がいいんだ』とは全く思わないのだけど

本土メディアの論調に違和感を抱く沖縄の声 from 永田町異聞

 鳩山政権の功績としては、これまで表に出てこなかった事柄をある程度見えるところへ引き出してきたところにある。沖縄・普天間基地問題がその最たるもので、これまで全くといっていいほど出てこなかったことが、首相をはじめ政府関係者から直接語られたことがあっただろうかと思う。

 確かに、昨年の衆議院選の「県外、国外」公約から5月の「辺野古」案回帰まで、その経過を見てそのあまりのグダグダぶりに「こりゃダメだ」と思うことがしばしばあった。
 「辺野古」案への回帰それ自体は、自ら公約として語ったことを、ほぼ反故にするという点で、全く評価できない。ただ、米軍基地問題をこの国全体の問題として否応なくクローズアップしたことは、歴代の自民党政権にはなかった功績だと思う。

 だから、私は鳩山政権はダメだとは思うが、現時点で退陣をもとめるつもりはない。上に上げた功績については、歴代自民党政権に比べればはるかにマシな成果だからだ。この点だけみても、自民党(及び公明党やその類似政党)への政権復帰は真っ平ごめんである。

結局、核武装をぶち上げたところで、それは自己実現のツールに過ぎない

 結局、日本の核武装論なぞをぶち上げたところで、それは自己実現の(もしくはキャラを立てる)ためのツールに過ぎないのだなと改めて思ったのが正直なところ>この方に限らず、この手のことを言う人たちの共通点として。
 悪いけど、そうやって騒げば騒ぐほど、損するのは我が日本で、得するのは「にっくき北朝鮮」だということをお忘れなく。きっと、どうしてそうなるのか、なかなか理解できないだろうけど。

 それにしても、前のエントリーを上げてから、何も音沙汰がなかったのでどうしたのかなと思ってたけど、速攻でお返事いただいてたんですね。だったら、トラックバックのひとつぐらい送ってくれてもいいものを。だってせっかく書いたのでしょう。そうやってエネルギーを使ったこと、もったいないと思わないのかなぁ。それとも、実は強がる演技だけで、そんなに思い入れはないのかな? まあ、なんでもいいけど。

日本の核武装ー不安のある状態に耐えられず、それを埋めるために国家を持ち出し核武装を言うのは、周囲も自分をも不幸にするだけ

 終戦記念日に、核をテーマにNHKで放映された討論番組「日本の、これから」を見た感想を述べたエントリーに、コメントをいただいた。そのコメントへの返答として、このエントリーを起こす。

 私が書いたそのエントリーは、核廃絶を実現するには、その意志を表明し、武力に寄らない行動を起こすところからしか始まらないという趣旨だ。それについて「既に手遅れだ」というコメントをいただいた。この方は、自身の主張を上げた自らのブログのリンクも張っていただいたので、それも読ませていただいた。この方の主張は、北朝鮮のみならず世界の主要国、中立国さえ核に手を染めている、日本も核武装しないと、そういう世界の諸国と渡り合えないという内容だと理解した。

 基本的に、私とこの方との意見の違いは、現状の世界情勢をどう認識しているかの差から始まっていると感じた。とはいえ、世界の諸国が何らかの形で核に関わっているという認識は私も持っている。意図的ではないにせよ、結果として日本だって核に関わっている可能性があるというのが私の認識だ。その点については違和感はない。

 しかし、だから「既に手遅れだ」というのがよく分からない。何を根拠にそう判断されているのかが分からない。そのあたりをもっと説明してくれると助かるのだが。このことについてよく「手遅れだ」という人は他にもいるが、何を根拠にそう言っているのか、いくら聞いてもはっきりしないので。

核廃絶は意志の問題。それを目指すために何をするのかというところからしか始まらない。

 NHKは、この夏の戦争関連の番組を多数放送(再放送も含む)していて、非常に重宝している。かつて見逃してしまって、二度と見られないとあきらめていた番組を含まれていて、毎日何かを録画してはディスクに焼く作業をしている。問題は、そうやって録り貯めた番組をいつ観るかということなのだが。

 そんな私が、当初は気にもしていなかった番組がある。8/15夜放送のNHK総合「日本の、これから、」という討論番組である。今回のテーマは「核」。核廃絶は可能かどうか、市民が討論するものだが、どうせろくなものにならないと無視を決めてかかっていた。
 それがどういう気持ちの変化か、ちょっと観てみようと思ってテレビをつけた。どういうつもりか自分でもよく分からないが、オバマ大統領が核廃絶宣言をし、にわかに核兵器問題がクローズアップされている今、なにか変化があるのではないかという淡い期待もあった。

国民投票法案:不公正・不公平な与党の国民投票法案の採決に強く反対します

 国民投票法案を巡る情勢が緊迫していますので、上記の表題で各政党・議員にメールを送りました。
 利用させていただいたのは、憲法改悪反対共同センターさんが設置されている憲法改悪・国民投票法反対!国会議員請願・マスコミ要請一斉メールフォームです。この場にて感謝いたします。

 送った内容は以下のとおりです。

 皆様の日々の活動に敬意を表します。

 さて、現在参議院で審議中の「国民投票法案」ですが、国民の一人として、同法案はあまりに不公正・不公正な内容であると受け止めており、今国会での強行的な採決に強く反対をいたします。

 広く国民の意思を問うべき憲法を改める手続きとして、同法案は重大な欠陥を抱えていると思います。最低投票率を定めないこと、教職員・公務員の国民投票運動を規制していること、改憲発議の当事者であり、中立でありえない国会が指名する広報委員会が、国民投票運動のCM・広報を差配すること、全面禁止すべき有料CM・広報が禁止されていないこと等々、公聴会で与党側の参考人からでさえ疑問の声が出されていることばかりです。
 憲法96条の憲法改正手続き条項は、憲法改正はこの憲法と一体を成すものとして公布されるとあります。これが前提ですから、新たに憲法を制定することは想定されていません。改正のハードルをできうる限り高くすることで、積極的かつ説得的な根拠がないと改正してはいけないように規定しました。
 なのに最低投票率を決めないこと一点を見ても、実質的に有権者の半数に満たない「賛成」でも憲法を変えられるようにする与党の「国民投票法案」は、現憲法に違反する疑いすらあります。
 提案者がまともな答弁さえできないまま、中央公聴会も開催せずに採決を行うことに強く強く反対します。拙速な国民投票法制定を望んでいない多くの国民の意思を鑑み、ぜひとも賢明な判断をお願いいたします。

 一応、実名にて送りました。明日はFAXでも送ってみるかな。

【2007.05.11 02:00追記】どうも民主党が妥協しそうだという情報を聞きましたので、先ほどパソコンから参議院憲法調査会委員全員にFAXを送信しました。文面は上記のものを使いました。FAXのあて先は、憲法改悪反対共同センターさんの憲法改悪・国民投票法反対!国会議員請願・マスコミ要請一斉メールフォームのページにあるエクセルデータを使わせていただきました。改めて感謝申し上げます。

国民投票法案:改憲手続法案(国民投票法案)の危険性を知らせるビデオをアップしました

 さて、世の中はGWに突入し、天気も良くてなかなかいい気分ですごせそうな連休ですが、私はというと、どうにも体調がすぐれずに、連休入りの途端に熱を出してしまいました。
 まあ微熱なので大したことはないのではありますが、一方で、いつも大型連休(正月&GW&夏休み)になると風邪をひいたりばててしまったりとあまり良いことない私なので、「ビリーズ・ブートキャンプ」でもやって体を鍛えてみようか(爆)と考えてしまう今日この頃・・・

 ところで、今年の5月の連休は歴史的・社会的にも意味のある時期になっていますね。特に改憲手続き法案(国民投票法案)が参議院で強行審議中で、5月中旬にも成立の見込みだなどと流されていて、本当に大変な事態にもなっています。
 で、この改憲手続き法案の危険性について、カミサンの知人よりその危険性を訴える内容のDVDを先日もらいました。3月10日に渋谷で開催された「阻止しよう!改憲投票法案討論集会」の模様を収録したもので、鈴木達夫弁護士と大東文化大の井口秀作法科大学院助教授がお話しています。DVDの発行元は「とめよう戦争の道!百万人署名運動茨城県連絡会」で、コピー歓迎ということなので、とりあえずこのビデオをMPEGファイルにしてアップしました。非常に巨大なファイルですが、ご覧になりたい方は以下のリンクよりダウンロードしてください。どんどんご利用ください。Windows Media Player等のビデオ再生ソフトでごらんいただけます。zipファイルで圧縮してありますので、解凍してお使いください。サーバーの容量を非常に圧迫して大変なのですが、情勢が情勢ですので、しばらくアップしておきます。
 (このzipファイルは約487MB=CD-R1枚分あります。お使いのインターネット環境によっては取得に非常に時間がかかりますのでご注意ください。参考:光ファイバー100MB接続で約5分、ADSLでは約20?1時間程度、ダイヤルアップ接続の方にはお勧めしません)

  • 阻止しよう!改憲投票法案討論集会=aatjc_20070310.mpg/時間:1時間12分余/zip解凍後約540MB、MPEG2形式=ダウンロードを停止しました。ありがとうございました。2007.10.1
 主催:戦後50年を問う8.15実行委員会 2007. 3.10 渋谷区勤労福祉会館(ビデオ提供元:とめよう戦争の道!百万人署名運動茨城県連絡会)

伊藤一長長崎市長銃撃:被爆都市の市長を襲う意味

 帰宅してすぐ見たTVニュースで、長崎市の伊藤市長が銃撃されたと聞いて心底驚いた。そして思ったのは、かつて被爆した都市の市長を襲う意味を、襲った人間は理解しているのだろうかということだった。わかっていてやったのなら、それは本人の意識の程度に関わらず、社会、それも日本のみならず国際社会に対する重大な挑戦であると受け止めざるを得ないし、わかっていないでやったのなら、その意味は相当に軽くなってしまったのかという象徴的な出来事となってしまう。メディアを見るしかない立場の人間としては、報道された内容の範囲でしか考えられないが、いずれにしても、被爆都市の市長という重みが省みられなかったという点で、ただ悲しい。いまは伊藤氏の回復を祈るのみだ。

 そして、主義主張の違いはあれど、政治家であればまず「どのような理由があれ、このような蛮行は絶対に許されない」というようなことぐらい言えるはずだが、安倍首相は「厳正な捜査をのぞむ」ぐらいのことしか言わなかった(安倍首相「厳正な捜査、真相の究明望む」・長崎市長銃撃事件 from 日本経済新聞 2007. 4.17)。たとえポーズであっても、このような非常な事態を前にして、首相には毅然とした姿勢が求められるはずなのに、この時に様子見としか思えない言葉しか言えなかったこの人の「地金」を見た思いだ。

 こんな人間が「創りたい」という「美しい日本」とは、いったい何だ。

【追記(2007.4.18 16:25)】
 伊藤一長長崎市長は4月18日未明になくなられた。謹んで冥福をお祈りする。そしてこのような暴力・「テロ」は許さないことをここに表明する。

【再追記(2007.4.19 16:10)】
 昨日の追記の文中で「テロ」という言葉を使いましたが、この言葉は使う側が一方的に意味を決め付ける類の言葉と常々考えており、安易に使うべきでないと考え削除することにしました。この事件の容疑者が、なぜこのような行動を起こすに至ったかを徹底的に明らかにする必要があると同時に、社会全体として向き合っていかなければいけない問題でもあるのに、「テロ」という言葉を使うことによって、それが阻害されることを恐れるからです。もちろん、このような暴力は許さないことについては、いささかも変わりはありません。

沖縄県知事選で考えたこと

 19日投開票の沖縄県知事選、関心を持って見守ってきましたが、残念ながら野党統一候補・糸数さんの当選はなりませんでした。非常に競っていただけに、やはり米軍基地問題とならんで、経済問題も深刻かと思わせる結果でした。
 ただ、4年前の同知事選から考えれば、今回、勝っても不思議ではない状況を作り出したことは、大いに評価していいと考えます。10数万票差で負けた状況から互角にまで押し返した力の意義は大きいです。きちんと政策で合意をつくり協力すれば、大きな力を作り上げられることができるのが示されたのですから。勝利が現実味を帯びていた分、悔しい気持ちも大きいでしょう。だからこそ、今回の力をちゃんと見極め、何が足りなかったのか、本土の人間としても考えたいと思います。

いよいよ沖縄・辺野古沖の掘削作業が始まる模様

掘削作業に着手 普天間代替地質調査 from 琉球新報 2004.11.16

 辺野古沖の掘削作業が始まるようだ。動きが遅い自分に腹立たしいが、今できる1000万円カンパを集めるために職場の知人に話をしている最中。協力してくれる人もいるのでいくらかにはなるだろう。

 辺野古の海上基地建設阻止運動がどのように行われているのか、今どうなっているのかをよく伝えているレポートがありますので、是非みてください(KEN-NYE's esseyさんの紹介です。ばっきょ隊長さんのエントリーで知りました)。
 Qリポート 密着!ヘリ基地反対派の一日 from QAB琉球朝日放送 2004.11.08

 また、現場にいる人たちの動きについては、シンさんの辺野古日記が詳しいです。

【緊急】沖縄・辺野古で15日からボーリング調査開始か:とにかく掘りたかったか!防衛施設庁

 イラクもそうですが、沖縄・辺野古もえらいことになっています。
 防衛施設庁が11月15日からボーリング調査をはじめるとの報道(施設局、15日にも掘削着手 辺野古沖、再び緊迫 from 琉球新報 2004.11.12)がありました。(ばっきょ隊長さんのサイトで知りました。感謝です。)