NHKスペシャル「永田町・権力の興亡」(1) - いったい何のための「政治改革」か?

 斜め読みならぬ「斜め視聴」(ただ家事をしながらですが)で見た今日(11/1)のNHKスペシャル「証言ドキュメント 永田町・権力の興亡 第1回」。おもしろいとは思ったが、一番シンプルな疑問は最後まで残った。曰く「いったい何のための“政権交代”、“政治改革”か」。

 長く続いた55年体制は壊さなければならない。そう強調する小沢一郎氏。そのために仕掛けた政権奪取劇が93年の細川連立政権であることが示される。
 自民党を割って出て、いろんな仕掛けをして連立政権発足にこぎ着けたあと、55年体制を壊すべく次から次へと手を繰り出す小沢氏。小選挙区導入(政治改革法案)では、与党内の造反でいったん否決されたものの、野党自民党と組んで成立させる。この頃から社会党やさきがけとの関係が怪しくなるが、構わず消費税に変わる新間接税(国民福祉税)7%を提案。事前に相談されなかった社会党やさきがけの離脱が決定的になる。佐川急便スキャンダルで細川内閣が崩壊したあと、羽田内閣を挟んで政権維持の暗闘がクライマックスへ。社会党とさきがけが離脱した連立政権維持のため、自民党の分裂を仕掛ける小沢氏。しかし失敗。そして、政権復帰へ執念を燃やす自民党は連立を離脱した社会党・さきがけと組み、村山社会党委員長を首相に担ぎ上げて政権復帰を果たす。

 一連の動きは確かにダイナミックで話としては確かにおもしろいと思う。でも、最後まで見ていてもわからなかったのは、何のための政治改革、政権交代だったのかということ。
 小沢氏の狙いは、氏の著書「日本改造計画」を読めということか。しかし、読んだところで「普通の国」をめざすぐらいの結論しか出てこないだろう。知りたいのは、例えば小沢氏の「日本改造計画」でもたらされる社会が如何様な社会なのかということだが、そうやって導かれ作られた社会が、本当に普通の国民のための社会になるのか。番組を見ている限りでは皆目わからなかった。
 それとも、現状の社会が「日本改造計画」の一部を実現しているのだろうか。だととしたら、やはりそんな方向性は願い下げにしてもらいたいところだ。

 いずれにしても、政権交代で民主党が進めようとしている政策によって、どんな社会に変わっていくのか。そのヒントが小沢氏にあることだけは確かなようだ。

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