2004年10月アーカイブ

 誘拐された香田さん。「遺体確認」の一報が流されたが、その後別人と確認された由。とりあえず良かった。でも状況は何も変わっていない。別人とされた遺体は一体誰なのか。わからないにしても、銃で撃たれた跡があるというのなら、「彼」も犠牲者に変わりない。きっと家族や親族もいるに違いない。冥福を祈りたい。

 香田さんの事は、当初メディアは、まるで観光目的で行ってつかまったというようなニュアンスで報道していた。その影響だろうが「どうしようもないヤツ」という印象が広まっているようだ。確かに一報だけ見れば、あんな危険な場所に行くなんて何考えているんだ、と誰だって思うだろう。4月の事件の時よりもはるかに状況は悪化しているのは、メディアを見るまでもなくわかる。

 しかし、このような見方に対して私はかなり違和感を持っていた。4月の事件を引き合いに出して考えれば、「まるで何も考えずに行った」ような印象を与える報道は、事件の責任を当事者個人にすべて押しつけてしまうように見えたからだ。
 どうやらそうではなさそうな報道がすこしばかり出てきはじめているようだ。

香田さんの実家や市役所に中傷の電話・メール 邦人人質(朝日新聞) from goo ニュース 2004.10.28

 この記事を見てふと「華氏911」を思い出した。マイケル・ムーア監督が、矛盾する発言を繰り返す政権首脳に振り回される一般国民という構図を描き出していたが、こういうことをする人たちはまさに、その哀れな「振り回される人たち」なんだろうな、と思う。政府の狙いどおりに「動いてくれて」、さぞかし小泉首相以下政府与党の面々は助かっていることだろう。
 別のブログでは、人質になった若者がどう処刑されるか楽しみみたいな書き込みもあった。もはや「馬鹿」という言葉さえふさわしくないぐらいの「クズ」と化しているヤツがいる。そういう人間に限って、相手を非難する時に「売国奴」などという言葉を使う。怒りを通り越しておかしくなってくる。
 こんな恥を知らない人間にはならないようにしたい。

日本人男性を拉致 自衛隊のイラク撤退要求(共同通信) from goo ニュース 2004.10.27
「テロに屈しない」と首相、拉致されたのは福岡の男性との報道も(ロイター) from goo ニュース 2004.10.27

 今朝のTVで知った。外国人の拉致・拘束が頻発していただけに、いつ起こってもおかしくない状況と思っていたが。
 「アラブの声」MLの第117号によれば、バスラ・ネットは「日本人はこの時こそ至急行動する必要がある。この組織は最も厄介で、最も凶暴な組織である。48時間とは、48時間を意味する。従って、(日本政府の)声明は慎重かつ柔軟性を持たせるようにする必要あり。恐らく、わずか一言が彼らを怒らせ、日本人の生命を絶つだろう。」との見解を、緊急メールで明らかにしたという。
 どういう状況であれ、政府は自国民の安全のために最大限努力しなければならない。バスラ・ネットの見解が正確なら、今回の対応は相当の注意を要するものになるはず。
 しかし小泉首相と政府は、早々に「自衛隊撤退は拒否」する姿勢を示し、人質の生命を守るための一番の「ツール」をあっさり捨ててしまった。どういうつもりか知らないが、これは「人質は見殺しする」というメッセージを出したのと同じだろう。最も注意を要する相手に対して、あまりにも杜撰な対応としかいいようがない。どうやらこの国のいまの政府は、真剣に国民を守る意思がないらしい。
 今からでもまだ遅くない。政府は自衛隊撤退も視野に入れた対応をするよう体制を切り替えろ。注意を要する相手ならなおさらだ。手遅れになる前に考えを変えてほしい。
 
 今後の状況を見守るしか出来ないが、個人でもできる何らかのアクションをしたい。とりあえず▼CLick for Anti War 最新メモ - 2004-10-27 ホントにいろいろ取り急ぎが参考になると思う。(勝手にリンクさせてもらいました。CLAWさん、感謝です)

(追記:とりあえず、4月の事件の時と同様に、アル・ジャジーラにメールを送りました。2004.10.28 01:45)

 日本に定住している朝鮮民族が、なぜ日本で暮らすようになったのかについて、恥ずかしながら私は正確なことをほとんど知らない。1910年に日本が「韓国」を併合して植民地化して以降、多くの朝鮮人たちが職を求めて日本に渡り、また連れてこられたことは学校で教わったし、日中戦争が始まってからはコリアンも総動員の対象になったこと、日本の敗戦で、多くの人が朝鮮半島に帰ったが、一方でまた多数の人が日本に残ったことも知識として知っている。
 しかし、戦後以降の在日の人々がいったいどのような扱いを受けてきたのかは、残念ながらほとんど知らない。敗戦直後、日本国籍を持っていた彼らは、なぜその後国籍をはく奪され、事実上無権利状態に置かれたのか。どうして少なくない日本人は、彼らを忌み嫌うようになったのか。戦後の在日の人々の扱われ方を知るにつれ、強い怒りを感じることはあっても、それはなぜなのかということについて考えはなかなか至らなかった。

 「DAYS JAPAN」2004年11月号の特集「在日」を読んで、また知らないことがまだまだ多いことを思い知らされた。16ページほどの特集に、現在の在日の方々の状況とこれまでがコンパクトにまとめられているが、そこに記されていることはほとんど知らなかった。たとえば16ページにある1/3ページほどの関連年表に記載されている出来事の半分以上を知らなかった。

水俣病、国と県に責任 最高裁で初の判断(共同通信) from Yahoo!ニュース 2004.10.15

 発生からあまりにも長い時間がすぎてようやく真っ当な結論が出た。あまりに遅い結論ではあるけど。今さらなので、詳細は触れないが、とにかくよかったと思う。

 で、このニュースを聞いて考えたことを。

 ばたばたしていて、数日アクセスできないでいるうちに、勢いだけ(?)で書いた前のエントリに3つもTBいただきました。もう今さらなんでTBは返しませんが、TBしていただいた皆さま、ありがとうございました。

 で、先のエントリに補足する形でちょっとだけ追記を。

集英社:「週刊ヤングジャンプ」の「国が燃える」休載 from MSN-Mainichi INTERACTIVE 2004.10.13

 波風立てたくなかったのか、それとも抗議の議員さんたちに「権力の影」がちらついたのか、理不尽な「言論弾圧」にあっさり屈した集英社。フツーあの程度の抗議は「承っておきます」程度で処理するもんだと思うが。
 

 この3連休に、富士五湖に行ってきました。その時訪ねた、富士五湖の近辺に住んでいる知人から聞いた話です。

 毎年、その知人のところにはある養蜂家が訪れ、採れたばかりの蜂蜜を置いていきます(もちろん購入しています)。養蜂家というのは、蜂蜜の採れる花の開花時期にあわせて、春、夏、秋とにかけて、日本を南から北へ移動します。年中移動ばかりしています。
 その人が今年も北富士に蜂蜜を採りに来て、知人宅を訪ねてきたとき、「今年はいい蜂蜜が採れない」と愚痴をこぼしていたそうです。

 上海と杭州をめぐる夏休み旅行から帰り、溜まりに溜まったニュースやらメールやらに目を通しているうちに、あっという間に帰国から10日以上も過ぎてしまいました。ニュースに接することができないでいるうちに、世界も日本も実にいろいろな出来事があったようですね。あまりに多くて追いかけきれない・・・というか、普段からどれだけ多くのニュースに接していたのかということに今さらながらに気付き、たまの休みも必要か、と思った次第です。

 溜まったニュースを読みつづけていく中で、どうしても気になった記事があります。イラク駐留米軍がサマラという都市で行っていた掃討作戦についての記事です。
 共同通信は、「サマラ掃討で百人超殺害 子供ら約20人犠牲に」(10月1日付)や「2日で125人殺害 イラク駐留米軍の掃討作戦」(10月3日付)と報じています。関連する記事はこれだけではありませんが、読むと、まるで町を占領する武装勢力と米軍が厳しく対決しているような印象を受けます。
 ところが、購読しているメーリングリスト「アラブの声」71号は、「サマッラ陥落の真相 合意締結で油断させ急襲」と題し、治安が良好だったサマラがどうして米軍に攻撃されることになったのか(ロンドンで発行するクドゥス・プレス通信と、バスラの住民、アブークテイバ・サマッライー(サマッラ出身者の意)氏の現場レポートをバスラ・ネットが掲載したものを紹介=発行者・齊藤力二朗氏の説明)を、上記の記事とは違う視点で詳細に解説しています。

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